停電が起きたらどうしよう…。
人工呼吸器を使う子どもを育てているご家庭にとって、その不安は常につきまとうものだと思います。
そんな中、相模原市では2024年度から、人工呼吸器を使う方を対象に「非常用電源」を支援してくれる制度がはじまりました。
災害や停電のときにも安心につながる、とても心強い取り組みです。
どんな制度なの?
この制度は、停電のときに人工呼吸器を安全に動かせるよう、非常用の電源機器を市がサポートしてくれるものです。
これがあるだけで「もしものとき」に備えられる安心感が大きく変わりますよね。
給付される機器とサポートの内容
相模原市が対象としているのは、次の3種類の非常用電源です。
機器 | 特徴 | 耐用年数 | 上限額 |
---|---|---|---|
正弦波インバーター発電機 | ガソリンやガスボンベで動くタイプ。大きめの電力にも対応できます。 | 10年 | 120,000円 |
ポータブル電源(蓄電池) | 持ち運びができて、使いやすい電池タイプ。おうちでも外でも便利。 | 5年 | 80,000円 |
DC/ACインバーター(カーインバーター) | 車のバッテリーを非常用の電源に変えられる装置。 | 5年 | 45,000円 |
それぞれ上限額が決まっていて、ご家庭に合った方法で選ぶことができます。
吸引機は対象外
一方で、まだ課題もあります。
現時点では「人工呼吸器を使っている子ども」だけが対象で、吸引機を使っている子どもは対象外なんです。そのため、我が子は給付を受ける子はできません、、、。
でも実際には、停電で吸引機が使えなくなることも、とても困りますよね。
おわりに
今回の制度が始まったことで、人工呼吸器を使う子どもたちとそのご家族にとって、少しでも安心が広がったのは本当に嬉しいことです。
ただ、「吸引機も必要」といった思いも、確かにあります。
子どもが生まれた頃と比べると、相模原市内では【医療的ケア児】が過ごしやすいように、いろんな制度や取り組みが整ってきました。本当にありがたく思っていますし、関わってくださっている皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです🙇♀️
制度は、利用する人たちの声で少しずつ形を変えていきます。
「こんな支援があったら安心できる」という思いを届けながら、これからさらに過ごしやすい環境になっていくことを願っています。
私自身の願いとしては、吸引機もいつか給付の対象になってくれると嬉しいです☺️