相模原市立療育センター「陽光園」の移転については、数年前から話題に上がっていました。
私自身も以前から気になっていたのですが、これまで「いつ移転するのか」「どこに移転するのか」「新しい施設はどんなところになるのか」といった詳しい情報は、なかなか見えてきませんでした。
この記事では、陽光園の移転先や移転時期、施設の概要について、ご紹介していきます。
目次
陽光園ってなに?
「陽光園(ようこうえん)」は、発達や障害に関する相談を受けたり、自立や社会参加に向けたサポートを行ったりするために設けられた、相模原市立の療育センターです。
支援の対象となるお子さんやご家族に対して、家庭や関係機関と連携しながら、総合的な支援を行っているのが特徴です。
施設の中には、いくつかの専門的な部門があります。
- 療育相談室・・・発達や障害についての相談を受け付けています。
- 児童発達支援センター「ひだまり」・・・お子さんの発達支援を行っています。
- 発達障害支援センター・・・発達障害のある方への支援に特化した専門機関です。
また、陽光園では、社会福祉士・保育士・保健師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士など、さまざまな専門職のスタッフが協力し合いながら、子ども一人ひとりに合った支援を行っています。
陽光園の移転先について
陽光園は、光が丘地区の青葉小学校跡地への移転が決定しています。
施設の概要について
事業の概要
老朽化した以下の施設をひとつにまとめた新しい複合施設を整備する計画です。
- 療育センター陽光園(障害者支援施設)
- 陽光台保育園(医療的ケア児も受け入れ)
- 光が丘公民館
- 青葉児童館
また、この施設は災害時の避難場所としても活用されます。
なぜ必要なの?
- 対象の施設はどれも築40年以上の老朽施設。
- 修繕にはお金がかかるし、現地での建て替えも難しい状況。
- 少子高齢化が進む中で、持続可能な地域づくりが求められている。
- 廃校になる青葉小学校跡地をそのまま放置すると、管理費がかかる上に周辺への悪影響も懸念される。
どんな施設になるの?
- 延床面積:約5,500㎡の複合施設
- 既存の校舎の一部は改修して再利用、校庭の一部は新築施設として整備
- 新施設の機能
- 療育・相談支援(陽光園+障害者更生相談所)
- 保育(医療的ケア児対応)
- 地域活動(公民館や児童館などを統合)
- 災害対応(避難所)
スケジュール
年度 | 内容 |
---|---|
R3〜R6 | 市民ワークショップ・基本計画の策定 |
R7 | 基本設計開始 |
R8〜R11 | 設計・建設工事 |
R12 | 利用開始予定 |
費用と財源
- 総事業費:約46.7億円
- 財源の一部には地方債(借金)や既存施設の土地売却益(約14.3億円見込)を活用
- 複合化によって、80年間の維持管理費や整備費が合計約18億円節約できると試算
地域住民の声・回答
■ 評価結果(市の自己評価)
評価項目 | 評価 |
---|---|
必要性 | ◎(とても重要) |
妥当性(手法・規模・場所) | ◎ |
優先性(着手の時期) | ○(概ね妥当) |
有効性(課題解決の効果) | ○(一部検討の余地あり) |
経済性・効率性 | ◎ |
環境・景観への配慮 | ◎ |
参考資料はこちらです↓
まとめ
こちらの記事では、陽光園の移転についてまとめました。移転をすることで、
- 老朽化対策
- 地域の子育て・福祉機能の強化
- 災害対応
- 持続可能な地域運営
といった複数の目的を同時に達成できる再編プロジェクトとなっているようです。
新しく生まれ変わるのが楽しみですね☺️